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サイズ小始まりの獣王.jpg

始まりの獣王(はじまりのじゅうおう)

460×480㎝  2020年制作

岩絵具、透明水彩、アクリル、ペン、箔、道祖伸福水、吉祥麻紙

 カンボジアに虎の起源の伝説があります。その昔、王と后と四人の大臣と一人の従者がいました。国は平和に治まり、戦争もないので軍隊がありません。しかし外国からの攻撃に対しての危機を感じ、その王以下七人でインドの僧に治国にも外敵にも対応できる法術を習いに行き、その術を授かりました。各種の法術の中に何にでも変身できる法術がありました。やがて、インドから自国へ帰る事になりその帰り道に密林に迷い込みました。食料もなく困っていると、皆で一匹の猛獣に変身し獲物を取りながら国に帰ろうと言う案が出て、王は頭、后は体、四人の大臣は四肢、従者は尻尾に変身し強力な猛獣になりました。密林で一番強い猛獣となり、獲物を捕らえ続けているとその生活に慣れてしまい、人間だった事も忘れ密林の王となり、それが虎の始まりと言われています。

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