WORKS > 虎神・獅子神  > レッドバナスパティラージャ

レッドバナスパティラ―ジャ.jpg

 獅子(ライオン)は百獣の王であり権威の象徴であります。バナスパティラ―ジャとは森の氣の顕現であり、森の王者であるインドネシアの聖なる獅子神バロンと同体のものであるとされます。この獣神の表現色は❝神聖❞の意味を含む赤を主体としものも珍しくなく、また自然災害を防ぐ神であります。疫病を取り払うものとしてバリ・ヒンドゥーの善の象徴でもあります。悪の象徴である魔女❝ランダ❞と敵対関係にあるが、この2者の戦いは永遠に終わりません。ここにバリ独特の世界観が表現されています。善と悪は対となり存在し、世界の均衡を維持しているという二元論です。悪であるから一方的に倒すのではなく悪の特性故に善が存在感を放ち両者は陰陽の様にバランスを保っています。

レッドバナスパティラージャ

2012 岩絵具、透明水彩、ペン、箔、吉祥麻紙    

227×298㎝