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TOMIYUKI KANEKO
金子富之
―青大将から宇宙の蛇へ―
〝大蛇〟なんと土俗的で不気味な響きでしょうか。しかし素朴で生命力を感じる言葉です。語り部が語る民話的幻想の様でありながら、なんとなく山奥に本当に存在しそうな気がする、そんな想像力を掻き立てます。民話や伝説に登場する鬼や龍、妖怪達とは異なったリアリティーを感じます。

本来は人間の住む世界の周りに深い自然があり、山は異界であり10人芸術家が山に入れば10通りの何かを持って帰れるほどの豊かさを内在させていると思います。その10人が何にフォーカスしているかだと思いますが多次元の入口が口を開けています。あの霧に呑まれた時、その世界に入るのです。

「女性自身」77年10月6日号の記事

「週刊平凡」77年8月18日号の記事