WORKS > 霊域 > 逢魔が時

 逢魔が時とは大禍時とも表現され妖怪が最も出現しやすい薄暗闇の夕方時を言います。黄昏時は、薄暗くて正体が解らず、誰そ彼(たれそかれ)と尋ねる語源から来ています。勿論、薄暗闇の彼が幽霊、妖怪でない事を確かめる意味も含まれています。 少年少女の時代、黄昏時の焦燥感、家路を急ぎ町の明かりがポツポツと見えたあの安心感は誰もが経験した郷愁かと思われます。「理由は特に無いが急がねばならない。科学の光が支配するあの空間に間に合わなければならない。夜に追いつかれてはいけないのだ」と。

逢魔が時(おうまがとき)

1999 岩絵具、雲肌麻紙 

 90.9×72.7㎝ 

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