海魔(かいま)

2010 岩絵具、透明水彩、アクリル、ペン、箔、あかし紙、洋紙      

230×450㎝

 昔、西日本のある地方で妖怪騒ぎがありました。それは鯨の様な巨大な魔物が海に現れて魚を大量に食べてしまい漁が出来なくなってしまうというものでした。そこで地元の密教僧が妖怪退治に駆り出され見事法力で封じました。現場では2体の魔物がいたらしく今でもこの僧の寺では封じた魔物の施餓鬼供養が行われていてお位牌も存在するそうです。戒名は❝ぬるりん海魔❞だと言い海の魔物は因縁が深いので関わると危険との事です。

 現代では海から来たぬるぬるした巨大なものが田んぼの側溝に平然と居る時代なのか、昔からそういうものなのか、お化け鰻が怪魚釣りの対象になっています。長崎の樺島の古井戸に住むお化け鰻の❝うな太郎❞などは測定のため捕獲されたところ179㎝45㎏の巨体で、この怪物については文化庁が天然記念物の指定をするか否か様子をうかがっていたらしいです。

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