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鳥黐幽霊(とりもちゆうれい)

2006 岩絵具、透明水彩、墨、胡粉、ペン、あかし紙、洋紙            

162×486㎝

 鳥黐幽霊とは蚯蚓の怪と同様に稲生物怪録に登場する妖怪です。祟り岩に触れてから稲生平太郎の身の回りには様々怪異が起こり始めました。その怪奇現象の数々は他に類をみないほど多彩で独創的なものでした。その中で平太郎が我慢をしづらい妖怪のアピールの仕方がありました。それは平太郎が上り端から外に出ようとすると、縁石の代わりに巨大な幽霊が横たわっていて、間違って踏んでしまいました。しかも踏んだ感触が鳥黐の様に粘り、腐肉が足にくっついて離れません。暗闇で何かグニャリとしたものを踏んでしまい肝を冷やした経験がある人は現代でも沢山居ると思います。あの感覚が正体を現しました。

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