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大梵天王150.jpg

大梵天王(だいぼんてんおう)

2016 岩絵具、墨、透明水彩、ペン、古紙、吉祥麻紙、カンボジアの手漉き紙 

230×640㎝ 

 梵天(ぼんてん)の源流はヒンドゥー教の三大神の一柱であるブラフマー神であり宇宙の根本原理の象徴とされます。更に時を遡るとバラモン教において神々の上位に位置する偉大な存在でありました。時を経て日本に伝わると仏教に取り入れられ最高位の天部となります。

 起源においてブラフマーは光を宇宙に振りまいてそれが万物の本質を構成し、さらに膨大な宇宙規模の時間とそのサイクルを司ります。ブラフマーの一日は43億2000万年であるとされます。彼は瞑想により宇宙を熟考しイメージを創出したが、宇宙が実際に出現したら予想がつかないのでこのイメージを捨て、それが夜となりました。やがてこの夜が悪魔を次々と生み出し、この悪魔達と夜の闇のバランスをとる為にヒンドゥーの数千に及ぶ神々と星や太陽を創造したと言われます。 

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