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金子冨之作品 大舞虎.jpg

大舞虎 (おおまいとら)

2019 岩絵具、アクリル、透明水彩、墨、ペン、箔、道祖神福水     

480×460㎝

  虎舞は東北地方の太平洋側に多く伝承され、様々な虎の面の造形やスタイルの種類があります。海外ではタイガーダンスとされインドで舞われていて、虎の造形はインドネシアのバロン・マチャンなどアジア圏で好まれて制作されているように思われます。

   人間にとって心身の充実している精神的な意味合いを持つ虎のイメージは権力の象徴とされます。実在の虎も水牛を一撃で倒す程の怪力があり、顎の力は150㎏になると言います。密林を単独行動する暗殺者でもあります。

   想像上の虎、言わば神獣や霊獣といった存在も多様性に富んでいます。想像の世界の産物である彼らのイメージもやはり現実の世界にルーツがあり、ブリコラージュされ完成するのだと思います。完成したイメージは器となり力と意味を宿し画家の手を離れ、独り歩きして誰かか何かの役に立ち、そこに芸術の〝術〟が含まれているのだと思います。

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