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TOMIYUKI KANEKO
金子富之

牛頭天王(ごずてんのう)
460×480㎝ 2022年制作
岩絵具、透明水彩、墨、アクリル、ペン、箔、龍神水、雲肌麻紙
日本だけでなく朝鮮の伝説も含まれた神です。帝釈天に仕え、龍王の娘と結婚し八王子を設け巨旦大王を滅ぼし蘇民将来に避疫方を授けた伝説を残します。朝鮮半島の至る所に牛頭と言う名の付いた地名があるのでこれが関係しているとの説もあります。
中世の豊かな習合文化により須佐之男命や天刑星と同一と見なされ疫病を防ぐ神であるとも言われます。牛頭天王は祇園精舎の守護神や疫鬼を祓う神であるという良い側面がありますが同時に災悪の悪神と見なされていた事もあります。天刑星が牛頭天王や疫鬼を喰らうとも言われ牛頭天王は払われるべき神とされる事もありました。しかし、薬師如来の垂迹とされるなど〝善悪互転の神〟でもある側面があり極めて融通性に富む神仏習合の神でもあります。また道教的側面の多い神ですが中国の書物にその姿は見られないとされます。
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