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TOMIYUKI KANEKO
金子富之

須佐之男(すさのお)
460×480㎝ 2022年制作
岩絵具、透明水彩、アクリル、ペン、箔、神乃山水、吉祥麻紙
佐之男命は伊邪那岐神が黄泉の穢れを祓った時に鼻から現れた神様です。伊邪那岐神に海原を与えられ治めるように言われましたが伊邪那美神に会いたいと泣き叫びます。追放され、高天原に入った際は姉の天照大御神に攻めて来たのかと疑われ誓約によって潔白を証明するも、乱暴狼藉を働きまた追放されてしまいます。葦原中津国に降った須佐之男命は八岐大蛇を退治し櫛名田比売を妻とし出雲の須加の地で暮らしたと言います。照大御神を怒らせる少々困った面と八岐大蛇を退治し人々の為に行動する英雄の側面を合わせ持つ荒ぶる強力な神だと思います。幼児性や暴力、英雄の面々を持ち多面性を特徴とします。創造性を生むには破壊を必要とする時もあります。壊さねば新しいものが想像できない理だと思います。また無理な事と思っても力技で乗り切ってしまう、その様な純粋で単純な力が本来人間の内側で眠っているのではないでしょうか。物事を動かすのが須佐之男の力だと思います。
須佐之男命の制作にあたり顔に焦点を当て大きく表現し、眼の力を倍加し外側に発散させる意味を持たした波模様の髭や髪を沢山描きました。
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